経営者として、守りたいものとは? vol.17
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『コトトコト+』
― 中小企業の問題を、価値に変える ―
経営と「無関係」に見えるテーマも扱いながら、
中小企業が直面する問題を実践的な視点で整理し、
新たな価値へと紡いでいく番組です。
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【コトトコト】 中小企業の問題を価値に変えるポッドキャスト編集室
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(2026/2/17配信)
おはようございます、えんどーです。
先週、ザ・リッツカールトン福岡にて
「有機体経営実践フォーラム」が開催されました。
学びがあり、気づきがあり、
胸が震え、思わず涙がこぼれる。
そんな時間となりました。
https://nipponteki.com/forum_vol15/
講演者の中から、
『コトトコト+』にもご出演くださった
講演家・川嶋政輝さんの言葉をひとつ、ご紹介します。
私たちの活動は、
「利益よりも大事な
日本再生のためのプライドを持った戦いです。」
声を荒げるわけでもなく、
とても静かな語り口。
それでも、間違いなく
魂の奥底からの言葉でした。
現実を変革してきた人間が紡ぐ言葉には、
やはり特別な力が宿っています。
「言霊」という言葉の意味を、
あらためて実感させられました。
また、川嶋さんは、「誠」という字について、
「“言う” が “成る”」と仰っていました。
「言」と「事」が一つに統合された生き様だからこそ、
多くの経営者たちの心に、確かな火を灯した瞬間でした。
まさに、コトトコトの実践者。
川嶋さんが、本フォーラムについての想いを
YouTubeにアップしてくださっていました。
7分ほどの動画ですが、
宗像三女神のお話など、とても面白いです。
ぜひ、ご覧になってみてください。
https://www.youtube.com/watch?v=KkdIe0pryUE
また、会場では、日頃から番組を聴いてくださっている
リスナーの皆さんとも数多くご一緒でき、
あらためて、本当にありがたい時間でした。
……とはいえ、一息つく暇はありません。
さぁ、次はスピンオフ企画!
「9月9日・東京開催」に向けて
ここからまた準備を進めて参ります!
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今週のコトとコト~境界領域の交差点~
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さて、今回は、
「有機体経営実践フォーラム」を軸に、
書いてみようと思います。
このイベントは、その名の通り、
一つの目的のもと、企画・運営に関わる約30名が、
それぞれの問題意識を持ちながら、
「有機的に」絡み合い、創り上げていく場です。
そして、そのプロセスにおいて、
全メンバーが共通してコミットしていることがあります。
それは、
一人ひとりの「自己革新」です。
結果としてこのフォーラムは、
一般的なビジネスの感覚からすると、
超ウルトラC級とも言える、
きわめて非合理的なプロセスをたどります。
その「非合理さ」については、
またの機会に語るとして、
今回、私自身の問題意識は、
一つの問いに集約されていました。
「経営者として、守りたいものとは?」
売上・利益、社員、見栄、
自社のポジション、現預金残高、規模感、資産、理念……
私たちは一体、
何を守ろうとして経営をしているのでしょうか?
今回の登壇テーマを並べてみると、
・領土問題
・サイバーセキュリティ
・国際政治
・日本の神話
・経済安全保障
・食料危機
守るべきものが、あまりに多すぎます。
どこから手をつければ良いのか、
正直、途方に暮れる感覚になります。
各講演者たちのパネルディスカッションでは
2つの問いを中心に展開されました。
一つ目の問い
「なぜ、こんな面倒な仕事をやっているのですか?」
“領土問題”の田中義人さん、
“サイバーセキュリティ”の那須慎二さんは、
驚くほど似た答えをされました。
「そもそも、面倒だと思っていない。
誰もやらないから、自分がやるしかなかった。」
また、安全保障の川上高司先生は、
こう語ってくださいました。
「若い頃、本気で戦っている大人たちを見て、
こんなふうになりたい、格好いいと思った。
その純粋な憧れが、気づけばここまで連れてきた。」
共通していたのは、
計算ではなく、
子どものような素直な、真っ直ぐな動機でした。
2つ目の問い
「皆さんが、守りたいものとは何ですか?」
この問いに対して、
川上先生の言葉が、場の空気を一変させます。
「多くの先代・先輩たちは、
この世を去るときに、
“日本の国をよろしく頼む”と言って亡くなっていく。」
そこに、田中さんが続きます。
「“経(タテ)糸”を守らなければならない。」
目の前の大切なものは、
それ自体を直接守ろうとしても、守れない。
むしろ、
この国をここまで繋ぎ続けてきた先人たちの、
目に見えない想いと歩み
“縦の流れ”に目を向けなければならない。
そんな方向へと、議論は深まっていきました。
その瞬間、
私の中で、問題意識がはっきりと発火しました。
私は、いわゆる「自分探し世代」です。
自分らしさや、アイデンティティを、
自分の内側に見つけようとしてきました。
かつて人事・採用の仕事をしていた頃、
学生たちに必ず求めていたのは「自己分析」でした。
過去を振り返り、感情を縦軸にして、
自分が熱くなったり、冷めたことを言語化する。
それ自体は、
決して否定されるものではありません。
けれど、
たかだか数十年の人生経験を掘り返すことで、
本当の「自分」に辿り着けるのでしょうか。
それよりも、
本当に問うべきことがあるのではないか。
・なぜ、私は今、ここに立っているのか
・私と、この国・日本との関係性とは何か?
日本の歴史を学び、
先代たちの想いに心を重ね、
「私」と「日本」との関係性を語れない限り、
アイデンティティの確立など、不可能ではないか。
講師の方々からのメッセージは、
きっと、そういうことだったのだと、受け止めています。
このような想いから
最近出逢った新たな仲間たちと共に、
「経営者のための日本史講座」を、
立ち上げることにしました。
まずは、近しい経営者仲間とともに形にし、
コンテンツとしても、開放していきたいと考えています。
どうぞ、お楽しみに!
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最新セミナー・イベント情報
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◆【9/9 経営】東京初開催!有機体経営実践フォーラム「スピンオフ企画」
・日時:2026年9月9日(水)
・場所:東京国際フォーラム
・対象者:企業経営者/経営幹部/士業など
・定員:150名
過去15回にわたり福岡で開催をしてきた「有機体経営実践フォーラム」のスピンオフ企画として、
東京開催が決まりました。講師陣、企画内容など、随時公開していきます。お楽しみに。
お申し込みフォーム:準備中
◆【9/10 戦略思考】第4回「企業版ポリミリ」in東京
・日時:2026年9月10日(木)9:30~17:30
*懇親会(別途費用)をご用意しております。
・場所:東京国際フォーラム
・講師:川上高司
・参加費:通常価格132,000円 → 66,000円(税込)
*本メルマガの読者様に限り、会員限定価格でご案内
・対象:経営者/経営幹部/士業など
概要:元内閣官房参与(外交・安全保障担当)の川上高司氏と共同開発した人材教育プロ
グラム。正しい情報・知識が手に入るだけでなく、経営する上での“本物の思考力”が鍛えられる。
楽しく学び成長する、高次な人材開発ゲーム。
詳細はこちら!
https://nipponteki.com/polimili_04/
◆【2/25 コーチング】秋山ジョー賢司氏 第133回定例セミナー「アカデミア」
任せたはずなのに、迷いが消えない理由~経営者・リーダーが思考すべき3つの問い~
・日時:2026年2月25日(水) 18:00~19:30
・参加方法:オンライン(zoom)
・参加費:ビジター:5,500円(税込)/INNER DIVING会員:無料
・講師:秋山ジョー賢司
・対象:経営者、経営幹部
概要:任せたはずなのに、なぜ迷いが消えないのか。
その背景にある思考のクセや意味づけのパターンを整理しながら、
経営者・リーダーが向き合うべき「3つの問い」を紐解きます。
観察・意味づけ・マインドセットをテーマに、思考と行動のつながりを体系的に学ぶ90分です。
詳細はこちら!
https://innerdiving.com/academia/
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付録「エッ、エーン、エンドウ」
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前回は、
・「私たちは、何を提供しているのか」
・「お客さんは、何を本当に求めているのか」
この2つが、シンクロして「場が飛ぶ」
という話をしました。
▽前回の話はこちらから!
https://ck-production.com/ckp_mailmag/kototokoto016/
どうやったら「場が飛ぶ」のか。
ハウツーについては
私が改めて説明するまでもなく、
デザイン思考やファシリテーション技術など、
すでに世の中に溢れています。
そこで今回は、
少し違う切り口から考えてみたいと思います。
10年以上前、
『組織マネジメント研究所』の井上健一郎さんと
打ち合わせをしている時のことです。
会議が上手く進めないとき、
突然、こう言われました。
「えんどー。
言いたいことがあるなら、はっきり言えよ。」
*実際は、もっとお上品な表現でしたが、
当時の私の衝撃としては、
このくらい強い言葉として受け止めました。
あまりに不意打ちで、
その場では「え……あっ……」と固まり、
しどろもどろな事しか言えませんでした。
しかし、不思議なことに、
その日を境に、井上さんとの関係は
明らかに良い方向へと変わっていきました。
当時から井上さんは、
ダニエル・キム教授の
「成功循環モデル」を引き合いに出しながら、
“関係の質”が高まることで、
結果として“結果の質”も高まる
ということを、繰り返して伝えてくれていました。
今振り返ると、
私が抱いていた違和感を表に出さないズルさに対して、
井上さんは、
リスクを取り、一歩踏み込んで、
私の懐に飛び込んできてくださったのだと思います。
その場に集まった人たちが、
新しいアイデアや企画、
潜在的なニーズを言語化しようとしても、
大前提として、
「良い関係をつくりたい!」
という共通の意思がなければ、
どれだけ高度なハウツーを駆使しても
「場が飛ぶ」ことはないのだと思います。
顧客と、良い関係を築きたい。
そう本気で願うからこそ、
相手自身もまだ言葉にできていない
“本当のニーズ”が
ふとした瞬間に立ち上がってくる。
まさにここに
AIには代替できない
人間同士の関係が生み出す価値が
あるのではないかと感じています。
さて、
「大企業から中小・零細企業に転身した私」
「お金が稼げない私」
「営業ができない私」
「マーケティングができない私」
と進めてきましたが
来週は、さらにその先へ……続く。
